お役立ちコンテンツ UTILITY
応募数が上がる求人票の書き方とは?
〜ITエンジニアの目に留まるポイントを大解説〜
応募数が上がる求人票の書き方とは?
〜ITエンジニアの目に留まるポイントを大解説〜
こんにちは!ITエンジニアのキャリアに本気で向き合う転職サイトForkwell(フォークウェル)です。
エンジニアを採用するにあたって、求人票がもたらす役割は大きいです。エンジニアが企業に応募する際の判断材料になるのはもちろん、応募後も内定承諾に至るまでに求人票を繰り返しチェックするエンジニアもいます。
優秀なエンジニアを採用できるかどうかは、求人票で左右されると言っても過言ではありません。
数々のエンジニア求人票を読み込んだからこそわかった、採用したいエンジニアを獲得できている求人票の特徴を紹介します。
エンジニアが求人票で注目するポイント
企業概要や事業内容について
エンジニアは転職先として考えている企業が、どのような状況に置かれているのか、どのような事業を展開しているのか知りたいと考えています。ただ企業概要や事業内容を書くのではなく、事業フェーズや業界での立ち位置、展開するサービスの社会的意義など、様々な視点から魅力について言及することが重要です。
- ・ミッションと、ミッションを掲げる背景
- ・事業フェーズ
- ・業界シェアや成長率
- ・競合他社と比較しての強みや独自性
- ・サービス・プロダクトで解決したい社会課題
- ・サービス・プロダクトの将来的なビジョン
事業を成長させる上でどのような実績を積んできたか、現在事業はどのフェーズに置かれているか、将来的に事業をどのように成長させたいか、など「過去→現在→未来」の時系列を意識することが重要です。企業概要や事業内容はどのエンジニアもチェックするポイントのため、しっかり記載しましょう。
開発環境や開発チームについて
開発環境や、将来自分が所属するかもしれない開発チームに関する情報は、エンジニアが転職において非常に重視するポイントです。
- ・開発チームのミッション
- ・開発チームが抱える課題
- ・技術スタックとその技術を採用する背景
- ・開発フローやスケジュール管理の方法
- ・開発チームにおける各ポジションの人数構成
- ・開発チームメンバーのバックグラウンド
- ・開発チームのカルチャー
- ・開発チームの技術力向上のための取り組み
開発環境や開発組織に関する情報を正確に、かつ魅力的に書くためには、エンジニアが特に重視するポイントを理解しておく必要があります。具体的には、社内で評価されるエンジニアの特徴、成長できそうな環境の有無、開発環境と自分のスキル・志向性の相性が挙げられます。それぞれのポイントを解説してきます。
社内で評価されるエンジニアの特徴
エンジニアが重視するポイントの1つ目は、社内で評価されるエンジニアの特徴です。
- ・技術でリードする人
- ・マネジメントもできる人
- ・開発業務だけでなく採用など広範囲で業務をカバーする人
等、様々です。
入社後の業務範囲や立ち回り方はポジションによって異なるため、採用ポジションに合わせてそれぞれ設定しましょう。
成長できそうな環境の有無
2つ目は、入社後に活躍し、成長できそうな環境の有無です。
例えば、
- ・自身のスキルを活かすことができるのか
- ・チームに優秀なエンジニアがいて切磋琢磨できそうか
- ・評価制度が明確で整っているか
- ・評価が給与等の待遇に適切に反映されるか
- ・目指したいキャリアが将来的に叶えられそうか
といった点です。
開発環境と自分のスキル・志向性の相性
3つ目は、企業の開発環境とエンジニア自身のスキル・志向性の相性です。
一例ですが、
- ・自身が使いたい言語やフレームワーク等を採用しているか
- ・モダンな技術を採用しているか
- ・技術的負債にどう向き合っているか
- ・ビジネスサイドとの連携フローは整っているか
といった部分が見られます。
開発環境のプラス面のみ記載している求人票も多いですが、開発課題等マイナス面も赤裸々に記載することをおすすめします。開発課題が明確な方が、入社後に取り組むべきことがイメージしやすく、力を発揮して貢献できそうだと感じてもらいやすいでしょう。
求めるエンジニア像について
自社の開発環境や開発組織に関する情報を整理する中で、自ずと求めるエンジニア像が浮かび上がってくるでしょう。エンジニアは「この企業に入社したら活躍できそうか」といった視点を持って転職活動を進めます。
求めるエンジニア像を的確に伝えるためには、求人票に以下の要素を記載することがポイントです。
- ・担当するプロダクトやプロジェクトの概要
- ・担当するプロダクトやプロジェクトのフェーズ(0→1なのか1→10なのか)
- ・担当する業務内容
- ・担当する業務の面白さ、身に付くスキルや経験
- ・入社後に期待する組織の中での立ち回り方
- ・中長期的に期待する役割や提供できるキャリア
上記のような業務内容や期待する役割などを詳細に書くには、事前に情報を整理・理解しておく必要があります。具体的な着眼ポイントについて、これから解説していきます。
開発チームの状況を正確に把握する
まずは、なぜエンジニアを採用する必要があるのか、どのようなエンジニアを採用したいのか、開発チームの状況を整理・把握しましょう。
採用は、実現したい未来と現実に生じるギャップを埋めるために行います。開発チームが叶えたいことは何か、実現に向けて何が不足しているのか、といった内容を社内のエンジニアからヒアリングすることが大切です。開発環境における課題を明確にすることで、採用したいエンジニアに任せたい具体的な業務や役割がはっきりします。
任せたい業務の範囲を明確にする
エンジニアの業務範囲は、企業によって異なります。
例えば、募集ポジションはフロントエンドエンジニアでも、実際の業務はデザイナー寄りなのかサーバーサイド寄りなのか、企業によって異なります。また、募集はフロントエンジニアのポジションでも、蓋を開けて見るとフルスタック的に活躍できる人を採用したいパターンもあります。
求人票に記載されている業務の領域が明確でないと、業務内容が不透明になってしまうことはもちろん、仮に入社に至ってもミスマッチに繋がる可能性が高いです。採用したいエンジニアに任せる業務と任せない業務は何か、事前に整理しておきましょう。
募集要項を具体的に設定する
求人票の書き方が上手な企業は、募集要項を具体的に設定しています。稀に、多くのエンジニアが対象となるよう、募集要項に幅を持たせている求人票を見かけます。しかし、曖昧に書くほどターゲットがぼんやりしてしまうため、エンジニアからすると企業の求める人物像に自身が当てはまっているかイメージしづらくなってしまいます。
例えば、必須要件が「Webアプリケーションの開発経験をお持ちの方」だと、当てはまるエンジニアが多く、実際に採用したいエンジニアには響きません。「Javaを用いたWebアプリケーション開発の経験が目安3年以上ある方」「テストフレームワークを用いたテストの設計・実装経験がある方」など、経験した業務の範囲をある程度指定した方が、採用したいエンジニアに伝わりやすくなります。
しかし、ターゲットを狭めすぎるのも良くありません。狭めるほど求めるエンジニアとのマッチング度は高くなりますが、該当するエンジニアの母数が少なくなるため、注意が必要です。
Tips:必須要件と歓迎要件の違い
必須要件は名称の通り、最低限持っていないと採用できないスキルや経験を設定します。書類選考の通過条件で考えると分かりやすいでしょう。一方、歓迎要件は先行実施の有無には直結しないけれど、合致するスキルや経験があれば加点要素になるものを指します。
注意したいのが、必須要件と歓迎要件を混合してしまうことです。例えば、本来なら歓迎要件となるスキルや経験を必須要件としてしまうと、ターゲットが狭まり母集団形成に大きく影響します。そのため、必須要件は「この条件がないと絶対に書類選考を通過しない」といったもののみ設定するのがポイントです。目安ですが、必須要件は2〜4つに収まるよう注意しましょう。
採用成功している企業人事がやっていること
社内のエンジニアを巻き込んでいる
IT・エンジニア関連知識が無い担当者だけでエンジニア向けの求人票を作成するのは難しいです。エンジニアだからこそ、求める情報を理解した上で、魅力的だと感じてもらえる求人票を書くことができます。特に開発チームや開発環境に関する情報、採用したいエンジニアに任せる業務内容は、エンジニアの協力なくして情報収集・要件整理することはできません。
企業によっては、エンジニア自ら求人票を作成することはもちろん、採用要件の設定やスカウトメールの送信、カジュアル面談や面接の対応など、一貫して担当するエンジニアもいます。求人票の作成に限らず、採用においてエンジニアが関わる範囲は、広いほど理想的です。
社内のエンジニアに広範囲で協力を得ることが難しくても、作成した求人票に対してフィードバックを貰えるような体制作りは最低限必要です。
魅力的な求人票を構成するその他の要素
求人票のタイトル
エンジニアに向けた求人票の数は膨大です。タイトルで目を引かなければ、求人票の本文まで目を通してもらえません。また、媒体によっては求人票のタイトルがスカウトメールの件名代わりになることもあります。優秀なエンジニアほどスカウトメールの受け取り数が多いため、キャッチーな件名でないと、他のスカウトメールに埋もれてしまいます。
求人票のタイトルを魅力的なものにするには、一目で、簡単な募集要項や自社の訴求ポイントが把握できる状態にすることが効果的です。一例ですが、以下の内容をタイトルに盛り込むことで、採用ポジションの概要や自社の魅力を伝えることができます。
- ・ポジション名:EM、CTO、テックリード、フロントエンジニア 等
- ・使用技術:Go、Ruby、TypeScript、React、モダンな技術 等
- ・プロダクト情報:業界名、成長率、ユーザー数、解決する社会課題(フードロス等)、サービス名 等
- ・働きやすさ:リモート、フレックス 等
求人票の件名例:
- ・累計140億円調達済み/1,000万DLを突破した「⚫️⚫️⚫️」や新規サービスを少数精鋭のチームで開発するRubyエンジニアを募集
- ・【Go/自社開発】120兆円市場に挑む!金融業界の負を解決する国内最大級プロットフォームの開発に携わりたいバックエンドエンジニアを募集!
- ・【フルリモート/フレックスOK】新規事業開発に携わるテックリードを募集!少子化問題の解消に直結する子ども向けアプリ開発に挑戦しませんか?
働きやすさやスキルアップに直結する制度
リモート制度やフレックス制度等の働き方、社内の勉強会制度や社外カンファレンス参加への補助制度等、エンジニアが働きやすい環境やスキルアップのためのサポート内容があれば、求人票に必ず記載しましょう。
制度の有無だけでなく、詳細な内容まで踏み込むことが鍵です。例えば、リモート制度はフルリモートなのか、もしくは週に何回かは出社する必要があるのか。社内の勉強会が実施される頻度はどのくらいか、参加率はどの程度か。詳細な情報があることで、制度が形骸化せずに活発に利用されている証拠にもなります。
最後に
以上、エンジニアが魅力的に感じる求人票のポイントについて解説しました。
求人票は、作成してすぐに効果が出ることは少ないです。また、一度効果が出ても、その効果が継続し続けるとは限りません。そのため、何より大切なことは、作った求人票のブラッシュアップを重ねることです。エンジニアが転職の際に重視するポイントやエンジニア転職市場はすぐに変化するため、見直しと改善を定期的に行うことが採用成功に繋がります。
フォークウェルでは、ご利用いただく全ての企業様に専属のカスタマーサクセスが就き、求人票の添削、ブラッシュアップをご提案します。求人票に限らず、エンジニア向けに最適化されたスカウトへのブラッシュアップ、採用要件に合わせた効果的な運用方法やノウハウ共有など、企業ごとの課題に応じてマンツーマンでサポートします。
「どのように求人票を改善したらいいのか分からない…」「エンジニア採用がうまくいっていない」とお悩みの場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください!